あなたの住宅ローン借入限度額は?無理のない返済計画を立てよう!

あなたの住宅ローン借入限度額は?無理のない返済計画を立てよう!

マイホームの購入には非常に多額の費用が必要で、多くの人が購入に際しては住宅ローンを組んでいます。
ところで、住宅の広告などを見ると、物件価格の脇などに、毎月のローン返済額が載っている物を見かけます。多くの人は、その金額を見て色々と考えるのですが、逆に、自分の収入から手の届く金額を出すことは出来ないのでしょうか?
ここでは住宅ローンの借入限度額について考えてみます。

借入限度額について

住宅ローンと言っても、条件が金融機関によってもバラバラで、一概には言えません。しかし、目安となる数字を出すことは可能です。

借入できる金額は年収の5倍?

住宅ローンの借入限度額は「年収の5倍」と言われていますが、この数字はざっくりとした目安でしかありません。
実際に借入できる金額は金融機関の審査によっても違いますが、年収と返済負担率で決まって来ます。返済負担率は金融機関によりますが、概ね年収に対して30%くらいの返済負担で上限額を決めている場合が多いです。

シミュレーションを活用する

住宅ローンの計算は、自己資金や金利、そして返済期間が複雑に絡み合っているので、簡単には出来ません。そこで便利なのが、各金融機関で行っているシミュレーションです。
このサイトで計算した結果はあくまで目安で、実際に借りる時には審査が必要なのですが、概算を知るには非常に便利なツールになります。

フラット35で借入限度額をシミュレーションしてみると…

フラット35は非正規雇用やアルバイトの人でもローンを組め、審査が甘いことで知られています。そこで、年収別に借入限度額をシミュレーションをしてみましょう。シミュレーションの条件は、便宜上、自己資金を考えずに、借入期間が35年、金利が1.78%と、元利均等返済とします。

【シミュレーション結果】

年収300万円 … 2,343万円
年収400万円 … 3,644万円
年収500万円 … 4,556万円
年収600万円 … 5,467万円
年収700万円 … 6,378万円

※シミュレーションをしたサイト … https://www.flat35.com/simulation/simu_03_2.html

無理のない返済計画にするために

借入金の上限が分かったとしても、返済計画がデタラメだったらローンの返済は困難になる危険性が高いです。そこで、無理の無い返済計画にするポイントについて挙げてみます。

返済をキツキツにしない

借入限度額はあくまでも「借入」の限度額であって、キツキツの返済になってしまうリスクも当然あります。ですから、無理の無い返済計画にするためには、余裕を持たせることが大切になります。

自己資金の意義について

不動産広告を見てみると、「自己資金ゼロ」と言った謳い文句を時折見かけますが、自己資金はある程度は見ておくに越したことはありません。
また、住宅ローンの金利は複利で効いて来るので、自己資金が少ない場合は利子を含めたトータルの返済額が非常に大きくなってしまいます。トータルの返済額を抑える意味でも、自己資金は意義深いと言えるのです。

借入期間の設定について

昨今の住宅ローンは、非常に長い借入期間の設定が可能です。しかし、あまりにも長く設定すると、定年後の生活にも影響しますので、返済完了の時期を見据えた計画が必要になります。
尚、返済は定年前には終わりたい物です。定年後の賃金下落を考えれば、無難な線と言えるでしょう。

繰上返済の活用

繰上返済は、ローンの負担を減らすのに有効な手段です。繰上返済を使えば、ローンの返済額を減らすことも、返済期間を短くすることも可能になるからです。また、繰上返済には利息を減らす効果もあるので、トータルの支払を抑えることが出来ます。
しかし、闇雲に返済するのも少し考え物です。手元に生活資金を残した上で利用しましょう。