2018年首都圏通勤電車混雑ランキング! 混雑率199%ってどれくらい?

2018年首都圏通勤電車混雑ランキング! 混雑率199%ってどれくらい?

社会人になって辛い事といえば「満員電車」です。これから仕事をしなければならないのに、朝から満員電車で揉まれては、疲れてしまい仕事をする元気もなくなってしまうことでしょう。

爽快な気持ちで仕事を始めるためにも、できれば満員電車は避けたいものです。

そんな人のために、首都圏通勤電車の混雑情報をランキングで紹介します。少しでも窮屈な思いをしないためにも、通勤方法の参考にしてください。

混雑の目安

ランキングの前に混雑率の話しをします。

「混雑」と一言で言っても、実際には混雑にも度合いがあります。「釣り輪を握れないけど通路を動き回れる場合」もあれば、「身動きすらできないほど混雑している」など、人によって感覚は違うことでしょう。

ランキングの混雑率を紹介するためにも、目安となる混雑率を紹介します。

混雑目安資料
引用元:国土交通省

100%

・全乗客が、座席に座る、吊り輪やポールに掴まれる状態

単純に100%とは、基準となる満員状態の事です。一人一人に「場所」があり、窮屈な思いはありません。

混雑といっても疲れることはあまりない状態です。

150%

・新聞を広げられるスペースがある状態

100%の状態よりも混雑し始めていますが、まだスペースがあるため息苦しさは感じません。

180%

・本を読むことのできるスペースがある状態

150%よりもさらに混雑している状態です。まだ本を読むスペースがありますが、車両を移動するには人をかき分けて移動する必要があるでしょう。

200%

・他の人と体が密着している状態

想定している倍の人数が乗っている状態です。この状態までになると他人との距離が近くなり息苦しさを感じ始めます。

押されるなどの被害はありませんが、圧迫感や人の熱気を感じてストレスを感じてしまうでしょう。

乗車するには人を押して移動しなければならず、良い環境とはいえません。

250%

・身動きが取れず、他人に押されている状態

体だけではなく、手や脚も動かせない状態です。電車が揺れればそれに合わせて体が押され、場合によっては斜めに立ち続けなければならない時もあります。

圧迫感が強く、実際にそれによって体調を崩した人もいるほどです。ストレスや疲労を感じて、通勤するだけで一苦労です。

電車混雑ランキング

混雑している路線から紹介します。国土交通省が2017年に調査したデータを参考にさせていただきました。全83路線のうち30位までを記載します。

順位 路線名 混雑率(%)
1 東京メトロ東西線 199
2 JR総武線各駅停車 197
3 JR横須賀線 196
4 JR南武線 189
5 日暮里・舎人ライナー 187
JR東海道線 187
7 JR京浜東北線(大井町→品川間) 186
8 東急田園都市線 185
JR埼京線 185
10 JR中央快速 184
11 JR総武線快速 181
12 東京メトロ千代田線 178
13 JR京浜東北線(川口→赤羽間) 173
JR京葉線 173
東京メトロ半蔵門線 173
16 東急目黒線 171
17 JR武蔵野線 170
18 JR横浜線 169
19 東急東横線 168
20 京王線 167
横浜市営地下鉄グリーンランド 167
22 東急大井町線 166
JR高崎線 166
24 つくばエクスプレス 165
東京メトロ丸の内線 165
26 西部池袋線 163
東洋メトロ有楽町線 163
東京メトロ丸の内線 163
29 JR山手線内回り 160
東京メトロ銀座線 160
西部新宿線 160

第1位:東京メトロ東西線「199%」

もっとも混雑しているのが東京メトロ東西線です。

他にも「東京メトロ千代田線」「東京メトロ丸の内線」など、多くの東京メトロ線もランクインしています。各区間ごとに利用者数は違いますが、首都圏を全体をカバーする東京メトロは多くの人が通勤に使っており、どの区間でも混雑しているといえます。

首都圏間を移動できる路線は「西部池袋線」や「山手線」など他にもありますので、そちらを利用すると、通勤が少し楽になります。

第7・13位:JR京浜東北線「186・173%」

JR京浜東北線は区画によって混雑状況が違ってきます。

「大井町→品川」間では186%ですが、「川口→赤羽」間では173%と場所によって違うのです。単純に「大井町→品川」間は東京、「川口→赤羽」間は埼玉と違うせいではありますが、乗車場所によって混み具合が違うのを知っておきましょう。

埼玉県から東京に移動するのならJR高崎線の方が166%と空いてはいます。ですが、JR高崎線は上野が折り返しの駅になり、山手線などに乗り換える必要があります。

どちらも150%を超えていますので、乗り換える必要のないJR京浜東北線か、空いているJR高崎線かは好みの問題といえるでしょう。

第29位:山手線内回り「160%」

首都圏をほとんど網羅する山手線内回りは、混雑率が160%になります。

混んではいますが、東京メトロ東西線と比べると、まだ許容範囲といったところでしょうか?

本数が多いですが、車駅も多く、駅によっては時間がかかってしまうのが欠点ではありますが、首都圏を網羅できますので山手線内回りを主に利用するのもいいかもしれません。

ちなみに、外回りでは混雑率が153%の第39位です。

第74位:中央線各駅停車「101%」

おすすめ路線として「中央線各駅停車」も紹介します。

混雑率が約100%と、通勤しやすい路線の一つです。停車駅も「新宿駅」「代々木駅」「水道橋駅」と便利な駅が多く、乗り換えを利用すれば首都圏内を好きなように移動することができるでしょう。

ただし、中央線から続いている総武線は197%と混雑率が酷いです。早朝は直通運転していませんが、総武線を超えて通勤する際は覚悟しておいた方がいいでしょう。

最も混む朝夕の時間は、約2~3分間の運行と待ち時間も少ないですので、是非利用してみてください。

結局は五十歩百歩?

ランキングで見ると、主要な駅に停車する路線はどれも混雑率が高く、100%前後はほとんどありません。あったとしても首都圏から離れたり、ローカル線だったりと職場から離れてしまうことがほとんどだと思います。そのため、150%~180%の範囲で路線を選ぶのが現実的ではないでしょうか?

また、あくまでも平均したデータからの混雑率ですので、日によって混雑率は変わることがよくあります。山手線は150%前後ではありますが、日や時間によっては200%を超える場合もあるのです。

結局のところ、多少の違いはあれど通勤混雑は避けられないといえます。通勤混雑を避けたいのなら、職場の近くに引っ越しするなど、路線を使わない住宅探しが必要なのかもしれません。