一戸建ての防犯対策は必須!どんなことに注意すればいいの?

一戸建ての防犯対策は必須!どんなことに注意すればいいの?

火事や地震と同じように、泥棒被害はいつあるかわかりません。そのため、いつターゲットにされてもいいように、事前に対策をする必要があります。

ですが、実際にどのような防犯対策をすればいいのでしょうか?泥棒でもないのですから手口や侵入経路はわからないのが普通だと思います。

効果的な防犯対策はどのようなものなのか?泥棒の傾向や防犯対策など、泥棒に侵入させないための方法を纏めてみました。

泥棒の手段とは

対策を行うには、泥棒の手段を知っておかなけれなりません。

平成29年に警察庁が行った調査によりますと、一戸建てでの被害では「無締り」、つまりは「鍵のかけ忘れ」が最も多い原因となっていました。

もちろん、出かける際にはしっかり戸締りを行うことでしょう。ですが、ゴミ出しや庭の掃除といった「家に居ながら目を離した数分」のうちに侵入してくることもあります。

もっと大胆になると、住人がテレビを見ている隙に侵入してくるなど、決して泥棒は外出中にされているというわけではないのです。

高齢者になると耳が遠くなり、行動も遅くなります。素早く、そして静かに侵入されてしまうと、まったく気が付くことができないといえるでしょう。

次点では「ガラス破り」による侵入が多く、それ以外の方法は手間がかかるため、あまり好まないようです。

泥棒の侵入場所とは

泥棒の手段で「無締り」と「ガラス割り」が多いということは、窓からの侵入が多いのでしょうか?

平成29年に警察庁が行った調査によりますと、予想の通りに「窓」からの侵入が半分以上しめていることがわかります。

侵入経路が多いというのもありますが、一般的に窓は「出入口」ではありませんので、侵入口として認識が薄く、防犯意識が薄いのかもしれません。また、数が多いことから締め忘れも出てきてしまい、それによって侵入されてしまうのです。

つまりは、防犯対策を行うのなら、窓を中心に行うと効果があるということです。もちろん、他の場所も確認した方がいいですが、安全のためにも今一度窓の防犯対策を見直してみましょう。

どんな防犯対策が有効?

いくら泥棒の手口が巧妙だからといって指をくわえて見ているわけにはいきません。

防犯カメラ

最もポピュラーなのが防犯カメラです。犯人は映像に映るのを嫌いますので、防犯カメラがあると侵入しにくくなります。赤外線機能のある防犯カメラなら夜の侵入にもばっちり対応してくれるでしょう。

ただ、あからさまに取り付けてあると、それ以外から侵入されたり、逆に隠しカメラだと気が付かなかったりなど、犯人逮捕には役に立ちますが、抑止効果にならない場合もあります。

また、だからといって大量に取り付けると、近隣住民とのトラブルの原因になることもありますので注意が必要です。

センサーライト

センサーライトとは、センサーに反応した際に灯りが付く電灯の事です。電灯自体に防犯機能はありませんが、明かりがつくことによって「誰か来た」ことを住人や周囲に知らせることができます。

また、夜ハッキリわかりますので、場合によっては昼間よりもわかりやすくなるでしょう。

他にも、センサーに反応するとブザーが鳴る物もありますので、侵入路に付けておくと効果があります。

防犯フィルム

無締りに並んで問題なのがガラス割りです。いくらカギをかけてもガラスを割って侵入されたらどうしようもありません。

そこで、防犯フィルムを貼って割られるのを防ぎます。防犯フィルムを貼るだけで対策になりますので、可能な限り貼っておくようにしましょう、

玉砂利

センサーライトと同じように人が来たのを知らせることができます。家の裏など見えにくい場所も、玉砂利を踏む音で怪しい人が来たと知ることができるわけです。

泥棒に入られにくくするには

結局のところ、泥棒は「侵入に手こずる」「人に見られる」ことを嫌います。都市防犯研究センターの調査によると、多くの泥棒は「五分以内」で侵入できなければ諦めるそうです。侵入させないために、どのようにして「作業しにくくさせる」かがポイントといえるでしょう。

窓からの侵入をさせないために、防犯用の割れにくいガラスを取り付けるといいです。二重、三重構造の窓も多いですので、耐久性のある窓を選びます。また、鍵の閉め忘れ対策に、窓が開いたら音がなるセンサーもあると心強いです。

他にも、使わない窓には格子を入れてしまうなど、物理的に侵入できなくすると効果的です。

庭では見通しが良くするようにします。垣根や塀ではなく、柵やフェンスといった見通しが良い物や、センサーライトや玉砂利といった不審者を発見しやすくする仕組みがあると効果があります。

他にも、庭に隠れられるような岩や木を排除するなど、発見のリスクを高めてあげるといいでしょう。

玄関

ほとんどの玄関は頑丈にできているため壊されることは滅多にありません。そのため、重要なのは「開けさせない」ようにすることです。メインのカギを開けにくい「ディンプルシリンダー錠」にしたり、補助鍵を取り付けるなどして、簡単に開けさせないようにするのです。

また、玄関に明り取りがある住宅は要注意です。明り取りの方を割って玄関のカギを開けることもありますので、できればリフォームした方がいいです。難しいようなら、玄関の上下に別の鍵を付け、簡単には開けさせないように工夫をしましょう。

二階

一般的に、二階から侵入は無いと思われがちですが実際には木やフェンス、車や雨どいといった物をつたって侵入してくる泥棒もいます。

二階からの侵入は目立つように思えますが、意外と上を見る人は少なく、近くを通っても死角になることが多いのです。二階は侵入されないと思って鍵をかけ忘れることも多く注意が必要です。

対策としては、木や車など二階へ登る手段を減らすといいです。二階に登るのは技術が必要ですので、難易度を上げれば登らなくなります。それと、登られてもいいように、二階の窓にも防犯フィルムやセンサーライトを仕掛けておきましょう。

最も効果があるのは「人の目」?

昔から「泥棒対策には人の目が有効」といわれています。たとえ泥棒が下見や侵入しようとしても、近隣住民の人が見ていれば警戒させたり通報することができるからです。実際に、近隣住民からの通報によって犯人逮捕の実績もあります。

一戸建てに住むのなら町内会などがあることでしょう。近隣住民の人と仲良くなり、互いに防犯意識を高め合うことが大切なのかもしれません。

近年、技術の向上によって泥棒の手口も高度になりつつあります。ですが同時に防犯対策も高度になってきているのです。それらの道具や調査結果を駆使すれば、たとえ泥棒に狙われてもすぐにあきらめさせることができます。

紹介した意外にも防犯対策は沢山ありまので是非色々試してみて、泥棒が諦める住宅を目指していきましょう。