今後選ぶべきは変動金利か固定金利か
住宅ローンにおいて、金利タイプは固定金利と変動金利どちらを選ぶべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンを利用している方を対象とした調査では、変動金利利用者と固定金利利用者の割合はほぼ同等です。
住宅ローンの金利はマイナス金利導入後、低金利で大きな変化はありません。
それぞれの特徴とメリット、デメリットを知った上で、自分の考え方に合う金利タイプを選びましょう。
変動金利とは
変動金利はその名の通り、金利が変動する金利タイプです。
半年ごとに金利が変わり、当然ですが金利が下がると返済額は減少し、金利が上がることで返済額が増加します。
しかし、半年ごと、都度返済額が変化するということではないのです。
金利は6か月ごとに変わりますが、返済額は5年ごとに変わります。
5年に1回であるため、返済額が増加した場合の準備を行う事もできるでしょう。
返済額が増加する場合であっても、上昇する数値は決められており、1つ前の数字より125%までしか上がりません。
もしも130%上昇した場合、5%については次回の変更時に繰り越されます。
変動金利のメリットデメリット
金利の変動によっては、返済まで低金利で返済を続ける事ができます。
金利が上昇した場合の負担がデメリットです。
金利だけで判断するのであれば、固定金利よりも変動金利を選択した方が得なのではと感じる方もいるでしょう。
夫婦共働きなど経済的に余裕がある場合には、デメリットを感じない場合もあります。
固定金利とは
固定金利は、相談の上で決めた期間内は同じ金利で支払いを続ける事が可能です。
金利水準が上がったとしても、金利は変わらず返済額も一定であるため、返済計画が立てやすいでしょう。
固定金利は、固定金利期間選択型と全期間固定金利型に分かれます。
固定金利選択型は、契約時に固定金利期間を年単位で選択します。
固定金利選択期間が終了すると、他の金利へ変える事も可能です。
このタイプの場合、金利が変わらず返済額が一定であるため、収支の計算や計画を立てやすくなります。
固定金利のメリットデメリット
返済額は一定であるために、安心感と貯蓄計画の立てやすさがメリットです。
しかし、変動金利と比較すると、高い金利となる点がデメリットです。
新婚の場合、子供を作る予定がある、もしくは現在小さな子供がいる場合など、教育費の確保が必要です。
教育費は、実際の計画よりも多く必要になると考えておきましょう。
教育費が必要になる場合には、10年の固定金利利用期間選択型で教育費を貯蓄し、収支の計画を立てることがおすすめです。
専業主婦(主夫)になるなど世帯収入が減る可能性がある場合には、全期間固定金利型を選択すると、ローンの借り入れ以降の貯蓄計画も見えやすくなるでしょう。
しっかりと計画を立てて、無理のない返済プランを立ててください。
家庭ごとに合う住宅ローンを選ぶことが重要
金利タイプは大きく分けると2つ、更に細かく分けると全部で3つに分かれています。
それぞれに良い点と悪い点があり、家庭によって向き不向きがあります。
場合によっては大きな負担となってしまうため、じっくりと検討しましょう。
長い期間、返済を続ける事になる住宅ローン。
その期間中、子供や夫婦の状況、家庭の環境や収入に変化が起こる可能性は非常に高いです。
そのため、金利だけではなく、家庭ごとのライフプランに合うように金利タイプを選択しましょう。