不動産会社のイメージが変わるかも?営業マンの本音と社内事情

不動産会社のイメージが変わるかも?営業マンの本音と社内事情

皆さんは、不動産会社に対してどのようなイメージをお持ちですか?家を購入したい等の用事がなければ日常生活であまり関わることのない不動産会社。あまりよく知らないという方も多いと思います。そこで今回は、不動産業界の内部の人間の本音や社内事情について記載していきたいと思います。

連絡がしつこいのはなぜ?

全国に不動産会社はたくさんありますが、体育会系の雰囲気、営業成績がすべて、という会社がまだあります。私が在籍している会社はそもそも営業が歩合制ではないのでノルマもなく、体育会系の雰囲気もないのですが、他社から中途で入ってくる方の話を聞くと前の会社での話は衝撃的な内容が多いです。

お客様とのアポが取れないと灰皿が投げられるとか、契約が取れなくて土下座させられたとか……(私が直接見聞きしたわけではないので、真偽は不明です)。そういった体育会系の雰囲気のある不動産会社の営業マンは、契約を取るために必死なのです。ちょっとでも契約の可能性があるお客様であれば、連絡します。営業マン個人としては「こんな強引なやり方ではなく、お客様と信頼関係を築きたい」と考えている方もいると思いますが、不動産会社や上司によっては中々それも難しいのです。不動産業界の離職率の高さはこういったところからもきているのだろうなと感じております。

月末入金を急がせるのはなぜ?

不動産会社によって違うとは思いますが、月末締めでその月の目標・ノルマを決めている会社が多いと思います。大抵、こういった目標やノルマは入金等の確約がないと自分の成績に入れられません。ですから、月末が近づくと入金がタイトなスケジュールになることがあります。例えば賃貸物件の入居は来月なのに、入金は3日後(月末)までにお願いしますと言われた……等といったことがあるのです。

物件探しについて

賃貸でも売買でも、事前にインターネットで調べてから問合せされる方が非常に多くなっていると感じております。「なかなか良い物件が見つからない……。不動産会社はどうやって物件を仕入れているの?」といった質問を頂くことがあります

。賃貸・売買問わず多くの方にとって良い物件であれば、自社グループで囲い込みたいと思います。ですから、あまり市場には出回りません。特に土地であれば、不動産会社は一般の方からの売り物だけでなく、撤退する店の敷地、使われていない田畑等を他の業者や弁護士、司法書士等から紹介してもらったり、銀行から話を頂いたりして建物を解体し、宅地造成し、売り物にしています

。新築分譲で売り出すにしても、まずは土地が必要です。いくら田んぼを安く仕入れられるといっても宅地造成等は個人の方でやるには資金が必要なことですし、現実的ではありません。割安な土地であれば不動産会社も仕入れたいのです。

どうして離職率が高いのか

人手が足りず1人1人の負担が大きくて激務になり、また辞めてしまう……。そんな会社が多いのだと思います。また、多くは平日(水曜が多い)休みであり土日はお客様の都合に合わせるため、あまり休めません。必然的に家族や友人と生活スタイルが合わず、すれ違ってしまうことが多くなります。営業マンは契約を取ることが仕事ですが、あまり過程を見てくれない会社がありますので契約が取れないと辛いのです。

不動産の営業マンが稼げるのは本当?

歩合制かそうでないかで全く変わってくると思います。私の会社は歩合制ではありませんので、普通のサラリーマンと同じです。しかし、多くの不動産会社は歩合制をとっていると思います。例えば、5,000万円の土地を仲介し、仲介手数料を買主から3%、5,000万円×3% = 150万円 もらったとしましょう。

歩合が税抜きの3割だと仮定すると、150万円×30% = 45万円。月に2件契約できれば、月収100万円近くになります。たくさん契約の取れる営業マンであればあるほど、稼げるといえます。

まとめ

不動産会社によって様々ですので、記載した内容とは違った取り組みを行っている会社もあるかと思います。大変ですが、たくさん勉強しなければなりませんしやりがいのある仕事です。こういった内情があるということを、ぜひ知っていただけたら幸いです。