不動産投資は、専門知識がなくても問題なく、安定した家賃収入が継続して手に入るなど、運用経験がない人でも手軽に始めやすい運用方法と言えます。しかし、いくら不動産投資が手軽に始めやすいと言っても運用する上でのリスクはないのでしょうか？
そこで今回は、不動産投資において覚えておいた方がいいリスクについて詳しく解説していきます。
不動産投資におけるリスクとは
不動産投資は、運用の初心者でも手軽に始めやすい運用方法として注目を集めていますが、資産運用である以上は何かしらのリスクを伴います。そのため、リスクを知らずして適当に運用していると、取り返しのつかない事態に陥る可能性もあるので注意が必要です。
不動産投資における主なリスクは以下の3つです。
- 経済的リスク
- 運用リスク
- 器物損壊リスク
それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。
経済的リスク
不動産投資を行う際は、自己資金だけでは物件購入費用が足りないため、金融機関などから融資を受けて物件を購入するのが一般的です。
変動金利と固定金利では、変動金利の方が低く設定されていることが多いため、変動金利で融資を受ける人が多いという特徴があります。しかし、現在のように低金利の状態であれば問題ありませんが、インフレが進んで金利が上昇した場合には返済総額が大きくなるので注意しましょう。
運用リスク
不動産投資で手に入る利益は、家賃収入による利益だけでなく、地価が上昇することによる売却時の利益です。
しかし、家賃収入の利益に対しては、空室のリスクと家賃滞納のリスクが付いて回ります。空室や家賃滞納が発生した場合には、当初の利回りを維持できないため、返済計画に大きな支障が生じることになるので注意が必要です。
また、売却時の利益に対しては、地価下落のリスクが付いて回ります。台風や地震といった影響を受けやすい地域や立地適正化計画から外された地域に該当すると、地価が下落して家賃収入と資産価値の下落で帳消しになることもあるので注意しましょう。
建物損壊リスク
築年数が経過した物件では、適宜修繕費用が発生するなど、支出が多くなるというリスクがあります。しかし、このリスクはあらかじめ修繕費用を見込んでおけば問題ありませんが、地震や家事に対するリスクは予期できない部分があるため注意が必要です。
地震や火事で収入源である建物を失ってしまうと、家賃収入が手に入らなくなります。また、売却するにしても建物がなく、土地だけの売却になるため、購入時と比べると大幅に価格が下がってしまうので注意しましょう。
対策することで軽減できるリスクもある
これらのリスクは、事前に対策を練ることによってある程度は抑えることができるものもあります。
例えば、金利が上昇するリスクには固定金利で契約する、家賃滞納のリスクには保証会社を付けるなどです。また、空室のリスクや地価下落のリスクには、需要の高い地域をきちんと選ぶほか、地震や火事に対しても事前に保険に加入しておくほか、災害に強い建物もしくは地域であるかどうか確認しておくことで、リスクを抑えられるでしょう。
しかし、需要の高い地域かどうか、災害に強い建物かどうかは、不動産業者が提供している物件情報を見てもすぐに分かるものではない場合があります。簡単に知る方法はないのでしょうか？
自分で探した物件を調べたい場合は「SelFin」を活用
自分で探した物件が投資に適した物件かどうかを判断する際に活用できるツールとして「SelFin（セルフィン）」があります。
SelFinは、HOME’SやSUUMOなどの不動産ポータルサイトで検索した時に見つけた物件のURLを入力することで、物件の資産価値やリスクをAIが瞬時に判断してくれるものです。SelFinを活用することで以下のような情報が手に入ります。
- 価格の妥当性
- 対象不動産の流動性
- 耐震性
- 住宅ローン減税の有無
- 管理状況（マンション）
- 土地の資産性（戸建て）
流動性を知ることで、資産価値が下落する心配がないか知ることができるほか、需要の高い地域か知ることができます。また、耐震性を知ることで、大きな地震が発生した際に地震に耐えることができる基準を満たしているかどうかを知ることができるでしょう。
物件探しから全て任せたい場合は「物件提案ロボ」を活用
不動産投資には興味があるものの、物件を探している時間がないという人も中にはいます。そのような人でも簡単に物件探しができるツールとして登場するのが「物件提案ロボ」です。
物件提案ロボとは、あらかじめどのような物件を求めているかを入力しておくだけで、AIが自動で物件情報を探してくれるものです。「レインズ」という不動産業者しか閲覧できないデータベースに登録された物件データから条件に合ったものを提案してくれるだけでなく、新着登録から24時間以内の新鮮なデータを届けてくれます。
届いた物件情報にはSelFinの物件情報が付いておるため、届いた物件情報について調べる手間を省くことができるのも大きな魅力です。いくら不動産投資が資産運用の初心者でもできると言っても、リスク管理は重要です。SelFinや物件提案ロボといったAIを活用して物件を探すのも1つの手段と言えるでしょう。