マイホームの購入を考えている人にとって、「新築」のブランドは、是非とも手にしたいことだと思います。最新鋭の設備にしろ、きれいな外観にしろ、物件は外側も内側も輝いて見えることでしょう。
それでは、中古物件には魅力が無いのでしょうか?購入する人は妥協して中古住宅を選ぶのでしょうか?
実は中古住宅には、新築には無い魅力があります。ここでは、そんな中古住宅のメリットについて考えてみます。
中古マンションのメリットとは
マンションは誰かが一度でも住んでしまったら、途端に中古物件にランクを落とすのですが、まだまだ現役で使える物も多いです。また、中古マンションならではの、新築の物件とは違ったメリットもあります。
価格の安さが魅力的
中古マンションの魅力は、やはり価格面が大きいです。特に築浅のマンションは、設備的にも遜色の無い物が設置されています。また、共有スペースの状態も良いです。
尚、鉄筋コンクリート構造物の耐用年数は47年、実力値ではそれ以上を見込まれます。中古であっても、構造の強度から考えれば、相当長く利用が可能です。
好みに合わせてカスタマイズが可能
現在のリノベーションの技術は非常に進んでいて、マンションであれば間仕切り壁を移動して、間取りを変えたりもできます。そして、その変更は入居者の好みを、かなりのレベルで反映させることが出来ます。
また、経済的な面から考えても、新築マンションを購入するよりも、中古マンションを買ってリノベーションをした方が有利です。
物件をしっかり確認出来る
新築マンションの内覧会は、物件を確認するのに確かに重要なのですが、実際の物件の条件を100%表現しきれない場合も多く、購入した後で溜息を付く場合も考えられます。・・・特に部屋から見る景色は買ってみなければ分かりません。
その点、中古マンションであれば、設備や部屋からの景色、そして共用スペースやセキュリティの状況、そして、不動産管理の質まで確認が可能となります。
中古戸建て住宅のメリットとは
新築の一戸建て住宅は確かに魅力的ですが、中古住宅には新築とは違うメリットがあります。
土地付きでもコスパが良い
中古の一戸建ては土地付きでも、価格が下がっている点が魅力です。一戸建て住宅は土地部分と建物部分に分かれますが、価値が減って行くのは基本的に建物部分のみです。土地も価格変動はありますが、建物の様に償却して行く物と違います。
また、土地は相続税を考えても、建物よりも条件が良いので、資産を残す上では有利となるメリットがあります。
三流の新築よりも一流の中古の方が高品質の場合がある
中古が薦められる理由に、非常に高いスペックの中古住宅の存在があります。近年の建築技術は非常に高い水準にあり、耐久年数も100年レベルを謳う物まで現れました。この様なハイスペックの住宅は、中古になっても強さは衰えず、適切なメンテナンスをしていれば非常に長く利用が出来ます。
ところで、新築住宅はどうかと言うと、高品質の住宅も当然ありますが、品質のあまり良く無い物もあります。ですから、粗悪な新築よりも高品質な中古が良いと言えます。三流の新築よりも一流の中古の方が薦められるのです。
立地条件の良い物件が多い
不動産を選ぶ際のポイントに、物件の立地条件がありますが、中古住宅は、良い場所に建っている物件が非常に多いです。一戸建て住宅を建てる場合には、宅地の確保が課題になりますが、現在「街」として成熟している場所には空き地が少なく、家が建ちにくいです。
その一方で、中古住宅には、鉄道が敷かれたと同時に造成されて、宅地化された物も多いです。特に私鉄が敷かれて街が造られた場合、私鉄の系列の商業施設も併設されているので、生活の便が非常に良くなっています。