「新築マンション」を買わない方が良い理由とは?メリットはないの?

「新築マンション」を買わない方が良い理由とは?メリットはないの?

マンションを購入するのなら新築の方がいいと思う人が多いでしょう。マンションは綺麗で劣化もなく、長く住むためには新築の方がお得と感じることでしょう。

ですが、それとは裏腹に、新築マンションは良くないという話も耳にします。場合によっては「新築マンションは買わない方がいい」とまで言われる事すらあるのです。

なぜ、新築マンションは買わない方がいいといわれるのでしょうか?その理由を紹介します。

新築マンションを買わない方がいい理由とは

新築マンションの購入は以下のような理由からおすすめしません。どんなデメリットがあるのでしょうか。

購入金額が高い

新築マンションが嫌遠される理由は「購入金額が高い」ことが挙げられます。というのも、「一度も住んでいない」事によって住宅の価値が上がられ、その価値の分、本来の値段に上乗せされているからです。
もちろん、この上乗せは悪徳商売ではなく、正式な値段設定です。誰だって、中古よりも新品の方がいいと思うものです。新品という最上級品を提供するのですから、その分、金額に上乗せされてもサービス料と考えることができるからです。新築マンションが高いのはそういう理由です。

ちなみに、一般的には新品の価値は約8%といわれています。つまりは、5,000万円の新築マンションを購入する場合、370万円が「新築代金」ということです。ですが、年々新築ではなくなることで価値は下がり、新品価格は下がっていきます。

下がるのがわかっているのに、370万円も支払うのは、果たして「お得なのか?」というわけです。

キャンセルしにくい

新築のマンションは、マンション建設前に購入予約できることはよくあります。いわゆる「青田買い」ということで、先に購入予約することで特典や好きな住宅を選びやすくしています。

ですが、もし、完成した住宅が想像と違っていたらどうでしょうか?多くの場合「これではない」とがっかりしてしまうかもしれません。

本来なら、住宅を見学してから購入するため、そのようなことは滅多にありません。ですが、完成前に購入してしまうため、予想図と完成品が違い「これではない」という事態が起きてしまうのです。

多くの場合、購入予約した後、気に入らなければキャンセルすることはできます。しかし、その多くは高額なキャンセル料が必要になり、キャンセルすることで無駄な買い物になってしまいます。

住宅の購入は一生に一度の大きな買い物です。失敗しないためにも、「絵に描いた餅」を購入するのではなく、実際に見て納得のできる住宅を購入するようにしてください。

新築マンションもメリットはある

新築マンションの悪い面を紹介しましたが、もちろんメリットも多いです。

好きな住宅を選べる

マンションを購入する際、多くの場合すでに住民が入居していることがほとんどです。特に人気のある高所の住宅や、静かで過ごしやすい隅の住宅などは、滅多に売りに出されることはないでしょう。

ですが、新築ならそのような人気の場所も狙うことができます。まだ誰も入居していないのですから、先着順で好きな住居を選ぶことができるのです。場所によって値段は変わりますが、それでも好きな住居を選べるのはメリットといえます。

青田買いという失敗する可能性もありますが、隅の住宅や高層の住宅を探すのなら、新築マンションから探すのをおすすめします。

新品である

当たり前ですが、新築は誰も使用していない新品です。そのため、住宅の劣化や腐食は一切ありません。

く住むことを考えるのなら新築の方がいいです。また、人によっては中古が嫌な潔癖な人や、事故物件を避けたがる人もいるでしょう。それらすべてを気にしなくていいのが新築というわけです。

中古の場合のおすすめ築年数は?

人によって違いますが、特に多いのが「築10年」です。新築ではないため、新品価値も低下し、だからといって古すぎない、適度な築年数といわれています。

ただ、人気があるため、築10年のマンションは滅多に売り出されていません。しかも、建築エリアによっては、新品価値とは別に、値上がりしている場合もあります。

いくらおすすめでも購入できなければ意味がありません。そのため、古すぎなければ築20年なども視野に入れて考えた方がいいのかもしれません。

近年、中古と新築で差がなくなってきている

購入価格が安くなるという理由から中古マンションの方をおすすめしますが、近年では、中古マンションでもあまり差がなくなってきています。

というのも、東京オリンピックに向けて物件に需要が出てきて、新品価値が下がっても、あまり値崩れしなくなっているからです。

特に、東京を中心とした、経済の中心や人気エリアの物件価値は上昇しつつあります。そのため、わざわざ中古物件を探しても安くならないということが多々あります。さらには、人気があり売りに出されないことから、新築マンションを購入した方が良いといえなくもありません。

新築マンションより中古マンションを購入した方が得かもしれませんが、購入のしやすさや物価の上昇を考慮すると、「どちらががいい」とは安易に決めることはできないでしょう。

ただ、東京オリンピックが過ぎる2020年以降は、価値が下がり、不動産バブルがはじけるとも考えられています。それにより、中古マンションが購入しやすくなる可能性がありますので、少し待ってみるのもいいかもしれません。