物件購入では現地調査が必須?現地調査で購入後のトラブルを回避

物件購入では現地調査が必須?現地調査で購入後のトラブルを回避

物件購入時の流れの1つに現地調査がありますが、現地に行って何を確認すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか?適当に現地調査すると、トラブルに発展する可能性もあるため、しっかりと現地調査することが重要です。

そこで今回は、物件購入時に行う現地調査についてどのような点に気を付ければいいのか詳しく解説していきます。

現地調査では間取りを確認するだけではない

物件を購入する際は、インターネットで物件を探したり、不動産業者に条件に合った物件を探してもらったりしますが、ある程度気に入った物件が見つかったら現地調査を行うのが一般的です。

現地調査と一口に言ってもまだ売主が住んだままの状態であることが多く、時間をかけて現地調査を行うのが失礼だと思って間取りだけ確認して帰ろうとしている人も多いのではないでしょうか?

現地調査とは、自分が購入予定の物件を購入前に部屋の中までしっかり確認できる唯一の機会です。食事の時間を避けるなどの売主への配慮も多少必要ですが、購入後のトラブルを回避することを優先して、時間をかけて現地調査することが重要と言えるでしょう。

現地調査のポイントは主に2つ

現地調査をしっかり行いたいといっても、おおよそ2~3時間以内で現地調査を終えるのが一般的であるため、何をどのように調査するのかを事前に確認しておくことが重要です。

ある程度のことは不動産業者が提示する物件の資料で理解できますが、実際に現地に足を運ばなければ分からないようなことを、現地調査ではチェックしておくことがポイントと言えるでしょう。チェックポイントは外部環境と内部環境の大きく2つに分かれます。

外部環境のチェックポイント

例えば、駅からの距離などは「図面で徒歩〇分」と不動産業者が提示する資料にあらかじめ記載されているため、ある程度は想像できますが、勾配などは分かりません。

そのため、駅からの道が平坦かどうかなどを確認しておくことは現地調査でしかできない重要なポイントと言えるでしょう。

また、地図上である程度の周辺状況は確認できますが、道路の交通量までは分かりません。交通量の多い道路の場合には騒音問題で快適な住環境を手に入れることができない場合もあるため、現地調査でしっかり確認しておくべきポイントと言えるでしょう。

内部環境のチェックポイント

例えば、図面には「〇畳」もしくは「〇㎡」などの数値が記載されているため、ある程度の部屋の広さは分かりますが、数字で見るのと実物は雰囲気が異なる場合があります。

そのため、現地調査では1部屋1部屋の広さを確認するだけでなく、階段の広さ、トイレの広さ、お風呂の広さに加え、日当たりなども確認しておくことがポイントと言えるでしょう。

また、不動産業者に提供してもらう物件の資料には、ある程度部屋の写真もついているのが一般的ですが、隅々まで写真を撮ってくれているわけではありません。

そのため、壁紙がはがれていないかまたは汚れていないか、フローリングが汚れていないか、障子に穴があいていないかなど、引渡し後に自分が手直しする必要がある場所がないかを確認しておくこともポイントと言えるでしょう。

壁紙のほか、換気扇や水回りなどの設備も一通り確認して、修繕が必要な個所が見つかった場合には、引渡し前に売主に修繕してもらってから引き渡すのか、それとも買主が購入後に修繕するのかをはっきりさせておくようにしましょう。

物件に潜む問題もAIを駆使した「SelFin」が発見

目で見て分かることに関しては、ある程度現地調査で確認できますが、目で見えない部分に購入後のトラブルにつながる要素が潜んでいる場合があります。HOME’SやSUMMOといった不動産ポータルサイトでも、情報そのものは記載されてはいますが、それが重要かどうかは書いていません。そこで登場するのが「SelFin(セルフィン)」です。

SelFinとは、HOME’SやSUMMOなどの不動産ポータルサイトに掲載されている物件のURLを入力するだけで、AI(人工知能)がその不動産の資産価値を評価してくれるというものです。具体的には以下のような項目について判断してくれます。

  • 価格の妥当性
  • 対象不動産の流動性
  • 耐震性
  • 住宅ローン減税の有無
  • 管理状況(マンション)
  • 土地の資産性(戸建て)

土地の資産性という項目で、建蔽率や容積率違反、セットバック、接道、土地の権利など、現地調査で見ても分かりにくいことから購入後のトラブルになりやすい項目の注意書きを行ってくれます。そのため、購入後のトラブルを未然に防ぎやすくなるでしょう。

AIを活用した「物件提案ロボ」に物件探しを任せる

そもそも、物件選びの時間がないという方には「物件提案ロボ」というシステムがあります。
物件提案ロボとは、どのような物件を探しているのかをAIを搭載している物件提案ロボに伝えるだけで、レインズに登録されている物件を提案してくれるだけでなく、物件情報にはSelFinの評価もつけてくれます。

24時間以内にレインズに登録された物件情報を提供してくれるため、より良い物件を早く手に入れることができるほか、物件探しの手間を省くことができます。効率良く物件探しを進めるには最適なシステムと言えるでしょう。