昔から、様々なメディアが「住みたい街ランキング」というのを行ってきました。引っ越し先を決めるポイントになるほか、自分の街の人気を知るきっかけとなっていたのです。
近年では、昔と比べ生活や働き方が変わってきています。それに伴い人気の街も変化しています。
昔と今、住みたい街はどのように変化しているのでしょうか。
2018年の住みたい街ランキング
変化を紹介する前に、2018年のランキングを紹介します。不動産・住宅情報会社のSUUMO(スーモ)が行った調査を参照させていただきました。
住みたい街ランキング~関東編~
関東で人気街ベスト3を紹介します。
第1位 神奈川県横浜
第1位は横浜です。ドラマの舞台など観光地としても有名な横浜ですが、横浜ベイクォーターや相鉄ジョイナスなどの商業施設も多く、楽しめると人気の街です。
また、JR京浜東北線を始め、湘南新宿ライン、横浜線などの交通アクセスが多く、東京まで乗り換えなしで行ける利便性を誇ります。
ドラマにもよく使用されるほどの美しい景観、充実した商業施設、交通の利便性などが、横浜の魅力です。
第2位 東京都恵比寿
恵比寿はJR山手線、埼京線、湘南新宿ラインなどの交通の良さが人気となっています。交通量が多い東京では車での移動は困難となり、代わりとなる電車が主な移動手段です。アクセスの多さは、それだけ色々な場所に出かけられる証拠となります。
ほかにも、レストランやアートイベントなどが多く、洗練された街として人気となっています。ほかの東京23区も人気ではありますが、恵比寿がもっとも人気なようです。
第3位 東京都吉祥寺
JR中央線が通る吉祥寺も人気の街です。駅前にある商店街を含め様々な商業施設があるほか、法政大学や高校などの教育機関も充実しています。
また、最大の特徴といえるのが井の頭公園です。約43万m²には動物と触れ合る場所もあり、自然と動物の両方で癒してくれます。
住みたい街ランキング~関西編~
関西で人気街ベスト3を紹介します。
第1位 兵庫県西宮北口
関西では、兵庫県西宮北口がもっとも人気の街です。阪急神戸線の特急を使えば、関西の首都ともいえる大阪まで約15分ほどで到着する利便性を持つほか、駅前に混在する様々な商業施設が人気となっています。
第2位 大阪府梅田
大阪にある梅田も人気の街です。JR西日本を始めとする様々な交通手段があるほか、商業施設も盛んな街です。
また、梅田は新しい駅ができるなど設置事業が盛んでもあります。発展が進むことによって価値が上がり、将来的に期待できる街として若い世代を中心に様々な年代から注目を集めています。
第3位 兵庫県神戸三宮
第1位の西宮北口と同じく、阪急神戸線が通る神戸三宮が第3位です。阪急神戸線以外にもJRや地下鉄などの交通網が多く、車が無くても移動しやすいのが人気の秘密です。他にも多くの商業施設があるなど、西宮北口に劣らない利便性を持ちます。
2010年からどう変わったか
8年前と比べ、現在では街に利便性が求められています。昔は、高級住宅街やドラマで有名な場所など、おしゃれやトレンドが重視されてきましたが、現在ではアクセスの良さ、充実した商業施設、多種多様な飲食店などの、実用的な部分が重視されるようになりました。
特にアクセスの良さは重要なポイントで、東京都内を網羅する山手線や、大阪に出向きやすい阪神神戸線がある街はランキング上位に入りやすくなっています。車を持たない若い世代も多く、移動手段として電車は欠かせないのです。
昔も利便性の良さは人気の一つでしたが、近年では輪をかけて利便性が求められるようになっています。
インターネットによる働き方の変化
働き方によっても人気の街は違ってきます。昔は通勤することが当たり前でしたが、近年ではインターネットが普及して自宅でも仕事ができるようになってきています。そのため、会社に出向いている時間よりも自宅で過ごす時間が多い人が増え、街は「寝る場所」から「暮らす場所」変化しつつあります。
近年でもまだ通勤する人は多く、街は寝る場所で通勤するための家選びをする人は大勢います。ですが、将来自宅で仕事ができるようになれば、家選びは住みやすい場所を選ぶようになり、それに伴い、街の人のニーズに答えるよう変化していくと考えられます。
通勤しやすい家を選ぶのはもちろん大切です。ですが、それだけではもったいないです。家を持つ際は、将来の事を考え、便利で楽しい街を選びましょう。