鉄骨鉄筋コンクリート造とは?
鉄骨鉄筋コンクリート造はSRC造とも呼ばれています。SRCという呼称の由来は、鉄筋コンクリート造の『Reinforced-Concrete』のRC造と、鉄骨造の『Steel』のS造をくっ付けたものとなってるので覚えておきましょう。他の2つの良さも同時に理解出来ますよ。
構造的には、鉄筋コンクリートと鉄骨で設計されており、主な骨組みを鉄骨で組み立てています。その周りを鉄筋で固め、そこにコンクリートを流し込む事で完成です。では、どのようなメリットやデメリットがあるのか見ていきましょう。
鉄骨鉄筋コンクリートマンションのメリット・デメリット
メリット
・耐火性が高い
・錆などの老朽化に強い
・耐震性が高い(※詳しくは後述)
・遮音性が高い(※詳しくは後述)
入居者としては有難いメリットが多いですね。鉄骨造、鉄筋コンクリート造の良いとこを合わせたところにあります。特に、鉄骨造にあった弱点を補っている部分が多いですね。
まずは、鉄骨造との違いとしては、鉄骨造の弱点とされていた錆付きによる老朽化について、鉄骨自体をコンクリートで囲む事によって錆びにくくなっている点。倒壊の恐れだけではなく、改増築の手間も省けるので、余計な出費なども抑える事が可能です。
地震による倒壊や火災を防ぎ、安心して住みたい人には是非ともオススメしたいくらい頑丈です。地震大国の日本では注目の構造となっています。
デメリット
・建築が長期化しやすい
・設計上の制約がある
・重量が最も重いので建設する土地が限定される
・建設費用が高くなってしまう
鉄筋を使うというRC造に比べて設計上の制約が多く出てくる事があります。
重量も鉄骨に鉄筋、更にコンクリートまで使うため非常に重くなっています。そのため、それだけの重さに耐えれる土地が必要になりますが、ある程度の広さも必要になってくるのでなかなか見つからない事も多いです。
また、工程が複雑な事もあって完成までに長い期間が必要になります。その分、建築コストも比例して高くなっていくのでしっかりとしたプランを立てなければいけません。他の構造よりも割高になってしまうのは仕方ないのかもしれませんね。
ここから分かる通り、入居者よりは管理者としてのデメリットが多いのが見て取れます。管理者としては安全面の高さでSRC造を採用したいのです。やはり安全性が高いっていうのは高いアピールポイントになりますから。しかし、コスト面で簡単には決められない部分もあります。
こういった点もあってか、高層建築にはSRC造り!とまで言われてきましたが、RC造の技術が進歩していくにつれて高層建築の分野にもRC造が使用される機会が増えてきました。しかし、今後も大規模な地震が起こる可能性があるのでSRC造も大きな進化を遂げていくかもしれないので要注目ですよ。
SRC造マンションの耐震性は?
RC構造と比較すると、鉄骨を多く使用しているので変形や倒壊に強くなっています。
更に、錆などの老朽化による心配も低いので、総じて耐震性は高くなっています。しかし、最近ではRC造も進化しているので、大きな差はなくなった印象があります。
SRC造マンションの防音は?
遮音性はコンクリートを使用しているため高くなっています。防音設備と比較すると到底敵いませんが、近くに道路があっても快適な生活を送れるくらいには音エネルギーを吸収してくれます。
しかし、最近は資材に木材も一緒に使う事もあるので、多少の誤差が出るようになってきました。入居を決める際には確認しておくのも良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?鉄骨鉄筋コンクリート造は入居者にとっては非常に助かる構造だという事が分かったと思います。安心安全な暮らしを目指すなら是非とも選択肢のひとつに入れてほしいです。この記事を読んでそういった気持ちになってくれれば幸いですね。