家やマンションのフルリノベーション費用はどのくらい?実例をご紹介!

家やマンションのフルリノベーション費用はどのくらい?実例をご紹介!

築年数が古くなるにつれ、水回りを中心にリノベーションを考える機会が増えてくるかと思いますが、実際フルリノベーションをするとなるとどのぐらいの費用感であるかを知っているという方は少ないかと思います。

また、リノベーションを考えるにしても家の広さによって費用感も異なりますから、“自分たちの家が一体どのぐらいの費用でリノベーションできるのか”具体的に想像するのは難しいですよね。

そこで今回は、床面積の㎡別にフルリノベーションをした実際の施工例をもとに、費用感について深堀していきます。

㎡別・フルリノベーション費用を徹底比較

画像引用元:O-DANより

総務省統計局が行った、平成20年住宅・土地統計調査の解説によると、全国の住宅の内全体の22.8%にあたる1128万戸が100~149㎡が最も多く、次いで70~99㎡が961万戸で19.4%となっています。

 

ここでは、この内149㎡(約45坪)と99㎡(約30坪)をフルリノベーションした場合の費用について、住友不動産の新築そっくりさんより引用し実例を挙げていきます。

参考資料:総務省統計局『平成20年住宅・土地統計調査の解説』より

古民家をフルリノベーションする場合の費用

老朽化した湯布院のお宅を住まれるように大規模リフォーム。大きく減築することで、無駄な空間をなくし、また、減築した部分を有効活用する為、外縁をつくりました。また広縁部分を減築することで居間にも光が入ってくるようになりました。古民家の風合いを残しつつ、古民家再生というよりは古民家を進化させ、近代和風、新和風古民家へと進化させました。
また、以前からあったかまどの復旧により、内土間を昔ながらの風合いを残すようにリフォーム。(かまどは飾りにしています)

  • 築年数 100年
  • 工事費用 1500~2000万円

築年数100年という古民家を減築することで、使いやすさを重視したお宅にフルリノベーションした例。

昔の住宅に多い、細分化された間取りを開放感のある間取りに変更するなど、大幅な変更がありながらも減築が功を奏し、“必要な分だけスペースを残す”という方法で費用を抑えています。

参考サイト:住友不動産の新築そっくりさん『リフォームコンクール優秀賞』~新和風古民家~

30坪をフルリノベーションする場合の費用

築31年の平屋を、アンティークな味わいを活かした南欧風のお住まいに再生。
壁をコテで手塗りした外観や、玄関から小径のように続く屋内アプローチなど、ご自宅で雑貨ショップを開くのが夢だった奥様のイメージそのもの。
そして間取りも水廻りの位置も変更して創り出した広々明るいLDKは、珪藻土の壁に粗削りの梁やアンティーク風の木製扉が映え、お洒落なナチュラル感でいっぱいです。

  • 築年数 31年
  • 工事費用 1000~1500万円

築31年と比較的新しい既存住宅ではあるものの、間取りが細切れとなり使いにくい印象であったものを広々としたリビングスペースを設けるなど工夫がこらされたフルリノベーションを行った住宅。

元の間取りにはなかった屋内アプローチとエントランスも増築され、機能性もアップしながら工事面積の関係で費用も抑えられています。

参考サイト:住友不動産の新築そっくりさん『南欧の田園風の家』より

フルリノベーションにかかる費用の内訳

画像引用元:O-DANより

リノベーションの費用にかかる主な項目として以下のものがあげられます。

  • 解体費
  • 養生費
  • 電気工事費
  • 配管工事費
  • 建具および住宅機器など新設費
  • 人件費
  • その他(デザイン費など)

上記だけ見てもかなり細かく費用が分類されていることがわかりますね。

さらに、これに加えてリノベーションする物件の広さや、物件の築年数による基礎・柱部分の傷み具合によっても費用は大きく変動していきます。

内訳の中で費用を抑えることができるのは?

画像引用元:O-DANより

理想だけを突き詰めていけば、理想に叶ったリノベーションを実現できることはもちろんかと思います。

しかし、現実的なことを考えればリノベーションをする上で予算というものがありますので、自身の予算感にあったリノベーション業者を選定する必要があります。

 

業者の選定を終えた後は、予算にあったリノベーション計画の立案に入りますが、ここで注目したいのが『既存住宅をスケルトン状態からリノベーションするのか』『住宅設備・建具などをどこまで新調するのか』です。

 

スケルトン状態にすることをやたらにオススメする業者に注意!

スケルトン状態から一新するとなると、既存住宅の中で使える部分の断熱材や柱などを取り払うために、その分費用がかさむことになります。

費用を抑えたいと思う場合には、設計の段階で業者に費用感について相談しましょう。

 

設計前の調査段階で、しっかりとした調査結果を提示し、既存住宅の資材が再利用できないという説明を明確に示してくれる業者であることも、この時点で確認しておくことが大切です。

 

なんでも新調すれば良いわけではない

最近流行のタイル張りのナチュラルなキッチンや、アイルランド型キッチン、天然木を使ったフローロングなど魅力的な住宅設備・建具などを次々に業者側に紹介され、あれよあれよという間に見積もりが高額になっていたという事は珍しい事例ではありません。

 

既存のものでも使えるものは上手く使い、新調出来るタイミングで新調する。

これが最も簡単な、フルリノベーション費用を抑える方法となります。