「SelFin」というツールをご存知でしょうか?SelFinとは、不動産営業マンを介さずに、不動産の資産価値やリスクをAI(人口知能)が瞬時に判定してくれるツールです。そこで今回は、このSelFinの登録方法と使い方について詳しく解説していきます。
SelFin(セルフィン)とは
生涯住み続けるつもりでマイホームを購入しても、転勤などの何らかの理由によって突然売却しなければならない場合があります。
しかし、購入時には「生涯住み続けるつもり」だったため、売却時のことを想定しておらず、売却に時間がかかったり、購入時よりもかなり値下がりしたりする場合があります。
そこで、登場するのが「SelFin(セルフィン)」です。不動産会社を仲介してマイホームを購入すると、良い情報ばかりを伝えて悪い情報を正確に伝えてくれない場合があります。
しかし、SelFinはビックデータやオープンデータをベースにAI(人工知能)が機械学習を繰り返して、不動産の最適価格やリスクなどを瞬時に判断してくれます。不動産会社を仲介していないため、公正な情報を得たい場合に役立つでしょう。
SelFinのメリット
SelFinには以下の7つの機能が搭載されています。なお、これらの機能は全て無料で利用できます。
- 価格の妥当性を判定
- 対象不動産の流動性を判定
- 立地による資産性を判定
- 住宅ローン減税の対象か否かを判定
- 建築年から耐震性を判定
- 管理状況の良し悪しを判定(マンション)
- 土地の資産性について判定(戸建て)
この他にも以下のような便利機能があります。
- 物件情報ページURLのコピペで簡単にSelfin診断
- スマートフォンの簡単ワンタッチ機能
- Chrome拡張機能
PCだけでなくスマートフォンからの診断にも対応しています。対応しているポータルサイト(SUUMO、HOME’S、ふれんず、at home)で調べた物件のURLを入力するだけで誰でも簡単に診断できます。
また、Google社のChoromeがインストールされたPCでSelfinを利用する際は拡張機能を利用することで、不動産ポータルサイトの物件情報を開くだけで自動的にSelFinの結果が表示されるため大変便利です。
なお、スマートフォンにもChorome拡張機能のような簡単ワンタッチ機能が搭載されているため、スマートフォンでの利用も快適と言えるでしょう。
SelFinの登録方法
SelFinを利用するには、まずコチラをクリックしてらページにアクセスします。
アクセスすると上記のような画面が表示されるため「今すぐ試してみる」をクリックします。
次に上記のような画面に変わるため、「メールアドレス登録」をクリックします。
メールアドレスを入力してパスワード(半角8文字以上)を設定します。パスワードが思い浮かばない場合は、最初にランダムのパスワードを提示してくれるため、それを活用しても良いでしょう。ただし、忘れてしまうとログインできないので注意してください。
画面が上記のように切り替わったら、登録したメールアドレスの受信箱を確認します。もし届いていない場合は、迷惑フォルダーに移動している可能性もあるのでチェックしてみてください。
メールが届いたら中段に記載されているURLをクリックして、メールアドレス登録手続きを完了させます。クリックした後は、本登録を進めるURLが記載されたメールが届きます。
本登録を行わなくてもSelFinのツールを利用できますが、上記のような正会員だけの特別機能があるため、正会員登録をおすすめします。
メールの中段にある「正会員登録はコチラ」をクリックすると、上記のようなページに移動します。
それぞれの項目について1つ1つ入力ミスをしていないか確認しながら入力を進めます。全ての項目の入力が完了した後は「登録」をクリックします。
上記のような画面に変わったら正会員登録が完了です。
SelFinの使い方(物件診断編)
登録が完了した後は、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
物件情報について調べたい場合は、対応ポータルサイトで検索した物件のURLを入力してURLから診断をクリックします。今回は、HOME’Sに掲載されている世田谷区の中古戸建を診断してみました。
入力したURLの物件データが上記のように表示されます。価格、流動、耐震、減税、土地の5つの観点から入力した物件が100点満点中いくらか表示されています。もちろん100点に近い方が高得点です。
次に各項目の詳細が記載されています。物件価格が高すぎたり安すぎたりしないかという価格の妥当性について記載されています。また、流動性が高ければ、スムーズに希望価格に近い価格で売却しやすいため、対象不動産の流動性についても記載されています。
耐震性は、築年数の経過によって減少しますが、旧耐震基準が適用されているのか、新耐震基準が適用されているかで結果が異なります。また、耐震基準だけでなく耐震等級がいくつなのかも判断基準です。
住宅ローン減税が適用されると、購入者にとっては大きなメリットになります。そのため、支援制度が利用できるかどうかは重要な判断基準の1つと言えるでしょう。
戸建住宅の場合には、上記のように土地の資産性が表示されます。土地は制限が設けられている場合がありますが、あまり不動産に詳しくない人にとってはそれが重要なのかどうか分からない場合があります。
しかし、SelFishはデメリットがある場合も補足をつけて分かりやすく説明をしてくれます。今回の物件も道路への面し方によるデメリットや私道負担のデメリットやリスクについて詳しく説明してくれているため、素人でも安心です。
最後にローンシミュレーションの結果です。物件情報を入力した際におけるフラット35の最低金利(団体信用生命保険除く)を基準に月々の返済額の目安を算出してくれます。
物件を購入した場合のおおよその月々の負担を知ることができるため、返済のイメージが行いやすくなるでしょう。
次にHOME’Sに掲載されている世田谷区の中古マンションを診断してみました。中古戸建との大きな違いは想定賃料が記載されているという点です。
賃貸用として貸し出した場合の家賃収入のイメージができるのは大きな特徴と言えるでしょう。
こちらは、中古戸建てと比較するためにあえて築年数の経過した物件を選択したので、耐震性と住宅ローン減税でマイナス評価になっています。
なぜこのような評価になっているのかだけでなくアドバイスも記載されているため、理解しやすいのが特徴です。
中古戸建にはこちらの項目はありませんでしたが、管理に関する注意点や管理費と修繕積立金が適正価格なのかについて記載されています。
管理費の高低は一長一短ですが、修繕費は低ければ低いほど良いというものではありません。適切な積み立てが行われていないと後で予算不足などのトラブルに発展する場合もあるため、このようなアドバイスはとても重要と言えるでしょう。
最後にローンシミュレーションの結果で終わりです。
なお、入力した物件の詳細が知りたい場合は、一番下にある問い合わせから次のステップに進むことができます。具体的な購入相談だけでなく、条件に合う他の物件も紹介してくれるため、活用してみるのも良いでしょう。
SelFinの使い方(物件提案ロボ編)
SelFinは、自分で物件を調べてその情報を入力するだけが機能ではありません。レインズという不動産会社だけが閲覧できる物件情報の中から条件に合う物件情報をAI評価つきで届けてくれます。
コチラをクリックすると上記のような画面に変わります。こちらは、物件購入希望者しか利用できないため、検討中であればチェックを入れて「新規条件登録」をクリックします。
次に、どの都道府県で物件を探しているのかを選択し「次へ」をクリックします。
今回は東京都を選択しましたが、次にどの路線の物件を探しているのかを選択し「次へ」をクリックします。
今回は渋谷駅を選択しましたが、探している物件がマンションなのか戸建なのか、価格帯はいくらくらいなのかなど、さらに細かな物件情報について入力していきます。
全ての入力が終わって「登録」をクリックすれば、希望条件の登録が完了です。後は条件に合った物件情報が届くのを楽しみに待ちましょう。
SelFin(セルフィン)は画期的なツール
不動産会社に任せると、条件が微妙な売り出し中の物件を勧められたり、メリットばかりでデメリットについて説明してくれなかったりする場合があります。
しかし、SelFinはビックデータやオープンデータをベースにAI(人工知能)が機械学習を繰り返しながら、不動産の最適価格やリスクなどを瞬時に判断してくれます。AIが利用者目線で情報を提供してくれるため、公正な情報を得ることができるでしょう。
SelFinの利用は「無料」であるだけでなく登録も簡単なので、一度利用してみてはいかがでしょうか?